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バーミリオン [オリジナル曲]



「バーミリオン」

冬の夜が 更けてゆき
僕が絵筆を 洗い始めると
決まって君は お茶の用意
白い花を浮かべた ジャスミンティ

600Wの 電気ストーブ
たった一つの 暖房器具で
コルトレーンの“バラード”と 君の吐息が
小さな部屋を 暖めていた

 何もなかったけれど 僕らは満たされていた
 一杯のお茶だけの夜更けに 僕らは幸せだった

冬の朝は あわてて
駅まで自転車 二人乗り
腰につかまる 君の冷たい手を
僕は片手で さすりながら

今度お金が 入ったなら
ダイエーで 手袋を買おう
それから“味よし”で ご飯を食べよう
あそこの定食は 美味いんだ

 そんなささやかな贅沢も 君は望みはしなかった
 キャンバスと絵の具で わずかな稼ぎはすぐに消えるから

 かけがえのない一瞬を 僕らは駆け抜けた
 君のいない未来に 今僕は立っている

一枚残る キャンバスに
燃える 朱いバーミリオン
冬の陽射しを 浴びてそれは
あの頃の 二人のように

January 11, 2010
Ukulele:Takahashi Ukulele(standard longneck)
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